応援センターではもともとリ堺市内にリビングハウスという無認可作業所を設置していました。そのリビングハウスが活動を終えることになり、応援センターは新たな地域活動の拠点を創ることになりました。
1995年の秋から建物探しを開始して、1996年2月13日に生野区新今里で活動をスタートさせました。くしくも阪神淡路大震災からの復興と良返屋設立の準備段階と重なっており、立ち上げにかかわったメンバーには被災地から大阪に生活の場を移した人もいました。設立準備には十分な資金があったわけでなく、３か月に渡って毎日街頭カンパを実施し資金不足をカバーしていきました。「障害者は与えられるだけの存在じゃなく、障害者も社会に良いことを返していこう」という思いを実現させていく場所として、良返屋（りょうがえや）のネーミングになりました。良返屋の開設当初、最寄りの近鉄今里駅の玄関口には数段の階段がありました。良返屋メンバーが数多く利用したことで、１年後にスロープが設置され段差は解消、その後ホームまでのエレベーターも設置されていきました。12年間生野区で軽印刷作業を中心にがんばりました。そのとき始めた年賀状印刷はネット社会となった現在も引き続き取り組んでいます。
2008年には北区に移転。2012年には生活介護事業所となりました。そして、2022年には入居していたビルが取り壊しとなったため転居せざる得なくなり都島区へと活動拠点を移すこととなったのでした。